12/17(火)学校防災教育実践モデル地域研究事業成果発表会での閉会挨拶

2019年12月17日 16時00分

 本日は学期末のお忙しい中、また年末の慌ただしい中、上島町、および岩城小学校、岩城中学校の学校防災教育の取組の成果を発表するこの会にご参加いただき、ありがとうございました。
 昨年7月の西日本豪雨によって、上島町でも様々な被害を受けました。中でも子どもたちに大きな影響があったのは、断水です。まさか大雨が降って広島県にある取水場が冠水してしまって断水になるとは、想定外でした。蛇口から水が出ない・・・トイレ、手洗い、食事など各家庭では大弱りでしたが、学校でも同様でした。そんな中、全国各地から飲料水やウエットティッシュなどの救援物資が届けられたり、近所の方が井戸水をタンクに入れて車で運んできてくれたりして大助かりでした。また、中学生は近所の土砂災害にあった箇所の土砂を撤去するなどボランティアに励みました。そういうことをきっかけに学校だけでなく、地域や保護者も防災に対しての関心が一層高くなっていたところ、今年度、この「学校防災教育実践モデル地域研究事業」の拠点校に指定していただき、よい機会となりました。防災について様々な取組を行うにつれ、子どもたちの防災意識と実践力の向上を感じました。同時に保護者や地域との連携の深まりも感じました。
 まだまだ十分ではないと思いますが、これまでの、そしてこれからの取組が、子どもたちの災害対応能力の基礎を培うだけでなく、どんな状況でも、必要な情報を集め、自ら考えて判断し、行動できる力を育てていくことで、何が起こるか分からないこれからの社会を生き抜いていく力につながればと思っています。
 最後になりましたが、この研究に対して様々な面からご指導・ご助言をいただきました愛媛大学防災情報研究センターの二神透先生をはじめ、関係諸機関の皆様に心から感謝いたします。
 皆様、本日は誠にありがとうございました。