卒業証書授与式 式辞

2021年3月24日 15時11分

 保護者の皆様、本日は卒業証書授与式にご参加いただきありがとうございました。

皆様のご理解ご協力のおかげで、12名の児童が無事卒業することができました。

緊張感ある中での卒業証書授与、12名による感動あるお別れの言葉・合唱、

思い残すことなく卒業できたと思います。

お子さんの中学校での活躍を陰ながら応援しています。

保護者の皆様も引き続き岩城小学校を応援してください。

 

令和2年度 上島町立岩城小学校 卒業証書授与式 式辞 

ただ今、卒業証書を授与しました、12名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

そして、保護者の皆様、お子さんのご卒業おめでとうございます。保護者の皆様の、本校の教

育活動に対するご理解ご協力のおかげで、子どもたちが立派に旅立ちの時を迎えることができ

たものと、感謝の心でいっぱいです。ありがとうございました。

さて、卒業生の皆さんは、コロナ禍にあったこの一年、様々な活動に制限が掛けられる中、現

実をしっかりと受け止め、力強く歩もうとする皆さんの姿が随所に見られました。そして、様

々な活動に全力で取り組み、この素晴らしい岩城小学校をつくりあげる中心となって大活躍を

してきました。

さて、今年の夏、1年延期された東京オリンピックが開催されます。出場するアスリートたちへ

のインタビューを、目にすることがありますが、その時に必ず語っている言葉があります。

それは、どんな時でも、自分を励まし、支え続けてくれた周りの方々への感謝の言葉です。

皆さん一人一人の努力はもちろんのこと家族や地域の皆さんをはじめ、たくさんの方々の支えが

あって、今の自分があるのです。お世話になった多くの方々へ、「ありがとうございました」と

いう、「感謝の心」を忘れないでください。

皆さんの卒業にあたり、次の言葉を紹介します。

「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」

これは、2000年に開催されたシドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん

が大切にしている言葉です。基礎・基本や小さな目標を疎かにせず、こつこつと粘り強く努力して

いく大切さを語っています。努力は、すぐに結果や成功に結びつかないかもしれません。むしろ、

結果として報われないことの方が多いかもしれません。

しかし、自分の目標に向かって努力してきたことが、無駄になるはずがありません。失敗や苦労す

ることがあっても、諦めずにチャレンジし、自分を磨き、自分の夢に向かって力強く歩んでくださ

い。

さあ卒業生の皆さん、中学校に進学すると生活が大きく変化し、新たな挑戦が始まります。嬉しい

ことや楽しいこともたくさんありますが、いろいろな困難にもぶつかっていくことになるでしょう。

しかし、みなさんは一人ではありません。この会場にいる方々をはじめ、すでに数えきれないほどの

「かかわり」や「つながり」がこの岩城島にはあります。

卒業生のみなさんが、自分なりの道を、いきいき・わくわく・ぎらぎらの精神で歩んでいくことを心

から願い、式辞といたします。 

                 令和3年3月24日 上島町立岩城小学校 校長 竹内雅之