卒業証書授与式 式辞

2022年3月24日 13時03分

8名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、本日ご多忙にも関わらず、上島町町長 上村俊之様はじめ、ご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

卒業生の皆さん、今、皆さんが手にされた卒業証書は、この6年間、皆さんが、この岩城小学校で一生懸命に頑張ってきた証しです。どうぞいつまでも大切にしてください。

さて、皆さんが卒業される、この令和3年度は、夏季東京・冬季北京オリンピック・パラリンピックが開催された年となりました日本は、数多くのメダルを獲得し、選手の皆さんの感動的な活躍の場面が、今でも鮮やかに脳裏によみがえって参ります。

私が日本の選手の中で特に印象に残っております選手が二人います。一人目は水泳代表の池江璃花子選手です。池江選手は2019年に白血病を患い、長い闘病生活を克服して競技に復帰し、3年ぶりに出場した昨年3月の日本選手権で2種目優勝し、東京オリンピックの代表に内定しました。その時のインタビューで「自分がすごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだ。」と涙を流しながら語っていました。二人目は女子フリースタイルスキー女子モーグルで5位入賞した17歳の川村あんり選手です。優勝候補の一角として臨んだオリンピックでしたがメダルを逃しました。試合後、涙を流しながらインタビューに応じていました。今後のことを聞かれると、彼女は「諦めない姿を皆さんに見せていきたい。私もちっちゃい時から頑張ってきましたし、頑張っていれば夢は叶うとお伝えしたい。」と気丈に語っていました。この二人の言葉「努力は必ず報われる」「頑張っていれば夢は叶う」がとても印象に残っています。

卒業生の皆さん、ぜひ大きな夢を持ってください。夢を持つことがなければ、夢が実現されるはずもありません。そして、その夢の実現に向けて、精一杯努力を重ねてほしいと思います。すぐには結果が出ないこともあるでしょう 。しかし「努力は必ず報われる」「頑張っていれば夢は叶う」のです。より豊かな、より幸せな人生を送るために、目標に向かって努力し続けられる、そんな人になってほしいと、心から願っています。

皆さんに、もうひとつお願いがあります。皆さんが、こうして立派に成長してこれたのは、ご家族や地域の方々、そして先生方の温かい見守りや励ましがあったからこそだということを決して忘れてはなりません。これからもそういった周りの方々への感謝の気持ちを忘れずにいつでも素直に「ありがとう。」と言える人になってください。

保護者の皆様、本日はお子様のご卒業本当におめでとうございます。この6年間、様々なご苦労があったこととご推察いたしますが、今日のこの晴れ姿をご覧になり、その苦労も喜びに変わったことかと思います。これからも、温かく、かつ厳しい目で、お子様の成長を見守っていっていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、本校の教育に、日々、温かいご理解・ご支援をいただだいております地域の方々に、全教職員を代表しまして感謝を申し上げます。子どもたちは「岩城島の宝」です。これからも、子どもたちを温かく見守っていっていただけますよう、お願い申し上げます。巣立ちゆく8名の皆さんの前途に幸多いことを祈念し、式辞といたします。 

令和4年3月24日 上島町立岩城小学校 校長 竹内 雅之