3/22(金)卒業証書授与式での式辞
2019年3月22日 17時22分桜のつぼみもふくらみはじめ、潮の香りや陽だまりの温かさに、春の訪れを感じられるようになりました。本日ここに、平成三十年度 岩城小学校卒業証書授与式を開催するにあたり、上島町長 宮脇馨様をはじめ、多くのご来賓、保護者の皆様の、ご臨席を賜りましたことを、教職員一同心より、感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
岩城小学校を巣立っていく、二十一名の皆さん、卒業おめでとうございます。たくましく、立派に成長された皆さんを、本日、無事に卒業させることができ、何よりうれしく思います。今、担任の亀山先生が、心を込めて呼ぶ名前に、しっかりと応えてくれました。先ほどお渡しした卒業証書には、「6年間、よくがんばりました。」という、皆さんの足跡が刻まれています。私は、自信をもって、卒業生全員に、この卒業証書をお渡しすることができました。いつまでも大切にしてください。
六年前、皆さんは、お家の方に手を引かれ、小学校に入学してきました。雨の日も風の日も、暑さ寒さにも負けず、学校に通って、勉強や運動に励み、心も体も大きく成長しました。
特に、六年生としてのこの一年間は、運動会などの学校行事をはじめ、集団登校やわくわく班、委員会活動やクラブ活動など、様々な場面で、学校のリーダーとして先頭に立ち、下級生をリードする、優しく頼もしい最上級生でした。
そんな素晴らしいみなさんの卒業に当たり、今日歌う曲のタイトル「絆」についてお話をします。
「絆」という漢字を知っていますか。学校では習わない漢字ですが、こういう字を書きます。・・・糸に半です。この「糸」は人と人との心を結ぶ糸です。「半」は半分。つまり心の糸が半分ということです。自分から半分、相手から半分。ちょうど真ん中で糸を結ぶのです。自分からだけだと、自分の糸で相手を縛ることになります。また、逆に相手の糸に縛られてもいけません。お互いがお互いを助け合ったときに「絆」が生まれるのです。
そして、これから言う三つの絆を大切にしてください。
まずは「家族との絆」永遠に続く絆です。一生懸命育ててくれている家族への感謝を忘れず、自分も家族の一員であることを心に留め、少しずつ「自立」への道を歩んでください。段々と恥ずかしくなるかもしれませんが、自分の想いや感謝の気持ちは、素直に言葉に出して、伝えるようにしましょう。
次は「友だちとの絆」です。友だちがいたから頑張れた、成長できた、ということもたくさんあったと思います。成長にしたがって、別々の道を歩むことになりますが、岩城小学校の同級生という大切な絆、いつまでも切れないように、ずっとずっと守り抜きましょう。心の中でつむいでいきましょう。
最後に「ふるさととの絆」です。将来この地を離れることがあっても、皆さんのふるさと「岩城」は、いつまでも一人一人の心の中にあります。皆さんの成長を見守り、育んでくれた、この素晴らしいふるさとへの感謝を忘れず、いつまでも大切にしてほしいと思います。そしていつか、このふるさとに、皆さんの力を、役立ててほしいと思います。
終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は、お子さまのご卒業、誠におめでとうございます。六年間、さぞかしご苦労もあったことと思いますが、今日のこの晴れ姿をごらんになり、その苦労も喜びに変わったことと思います。また、これまでの本校の教育活動に、ご理解、ならびに多大なご協力、ご支援を賜りましたこと、心より感謝し、お礼申し上げます。これからも、温かく、子どもたちの成長を見守っていただきますよう、お願い申し上げます。
そして、ご来賓の皆様をはじめ、岩城の子どもたちに、温かいご支援をお寄せいただいた、地域の皆様に、心から感謝し、これからも子どもたちを、「地域の宝」として、末永く見守っていただきますよう、お願い申し上げます。
名残は尽きませんが、卒業生の皆さんのような、素敵な人たちと出会えたことに、感謝するとともに、皆さんが、あなたらしい、素晴らしい人生を過ごされることを、お祈りし、式辞といたします。